このご飯を、誰と一緒に食べるのか。
このくらいのことは、
わりと、す~っと決まりますね。
誰もがイメージをもちやすい。
もちろん、ひとりで楽しむこともできる。
そしたら、
この公演を、誰と一緒に観たいか。
「公演」って全部が違うし、
観てみないとわからない部分がありました。
私だったら、誰と一緒に
このたびの『東風ふくなか、ちいさな星』を観たいか。
答え。
まずは、〈家族〉
私は、めったに家族と何かを一緒に観るということは、
しなかった人です。
そんな人だったからこそ、今回は家族。
そして、〈恋人〉または〈想いを寄せているひと〉
遊園地・映画館・プラネタリウム・山道ドライブ・縁側ひなたぼっこ・
湖岸の白鳥ボート・混浴温泉・おいしいレストラン・近所の公園など
すてきデートスポットの要素、全て入っておりますので、
二人で、行ってよかった!は、まちがいなしですね。
そして、〈友だち〉
あ~、友だちって、どこからなのでしょうね。。
一応、私の携帯電話の電話帳には、
小学校時代からの友だちの名前と
まだ届くのかもわからないメールアドレスは入っているのです。
この度は、このような友だち?といっていいような、
もういえないような?そんな微妙な人たちにも
思い切って声をかけられる舞台です。
なんだか、なつかしいそれぞれの目から見ていた
思い出がよみがえってくる。
そんでもって、
一緒に過ごしてきてなかった友だち同士でも
それぞれに経てきた人生のいろいろを語るきっかけになると思ってます。
最後に、〈全く見ず知らずのひと〉
こちらは、友だちの友だちだったりもします。
そのほかに、
街ゆくたくさんの人々のなか、
「この人幸せそうな人だな~」とか
「この人舞台観なそうだな~」とか
「この人泣きたいんだろうな~」とか
そんな面もちのひとに声をかけて、
この機会にあたらしくつながりを生み出す。
というか、生まれてしまうほどの舞台になっています。
どうして、こんなに広く 人を誘える舞台なのか。
…それは、本当にちがう世界をみて、
生きてきたメンバーが作品の創作に関わっているから。
国際的な作品なのに、等身大の作品です。
そして、
演出係もいろんな地域・国・仕事・ひとつながりを経てきたから
私たち出演者のそれぞれ大事にしていることを大事にし、
いろんな立場のお客様のことを想い描いて
舞台仕様に創り変えています。
お料理でたとえるなら、
おいしく 少し アクのでる 野菜たちを
おふくろ味の煮物にしている、というところでしょうか。
出演者はもちろん、
演出の想いを全員でシェアし、
またそれぞれに作品へのトライをしつづけております。
きっと仙台公演の千秋楽までつづき、
自分の母國にもどったとときにも
as you like で アクションをしつづけることになるでしょう。
この舞台、
必ずどこかのシーンで、
または
出演者の誰かにきっと共感を覚えます。
身に覚えのある、ことばかりなのですよね~。
(千葉瑠依子)